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でーてーぺー 私的ガレーの漕ぎ手雑記
日々思うDTPの愚痴から日常の風景。 ときどきPDAや携帯などについて
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すぐ作って!すぐ送って!
2000年代と比べてここ最近、特に団塊世代が退職して次の世代が経営陣になってから、現場で働いていて「以前と違うな」と思うことがよくあります。
また長文ですが、最近おもっていたことを書き連ねてみました。


作業時間が大幅に短縮

こういう大特急な仕事は昔でもありましたが、各仕事には優先度が付いていて、納期に余裕のある仕事を後回しにしたり止めたりして、現場調整が可能でした。
しかしここ数年は、本当に全部が大特急になってしまいました。

私の仕事でもお客様である大手出版社から、深夜にメールでPDF化された誌面デザインの指定原稿とWordの原稿データが送られてきて、翌日のお昼に初校PDFが欲しいという事が日常的にあります。
それが10ページ以下ならインデザインでマスターを作って、段落スタイルを作って、簡単なオペレーター校正をしてPDFを返信できますが、特集ページ30ページ分が一気に来たときは「朝からクライマックスだぜ!」状態でした。

しかも原稿は著者から送られてきたFAXをスキャンして変換したPDF。手入力の時間が加わります。昔でしたら「大特急」はテキストデータを支給、テキスト起こしが発生する物件は「入稿翌日出稿~中1日」が暗黙の了解となっていてお客様も承知されていましたが、最近では

「昨日(深夜)メールで入稿して日を跨いだんだから翌日出稿は今日でしょ」

という理不尽な返答が返ってくるだけです。
そして「お昼に」というのは彼らがその時間に出社するからで、深夜原稿を送って翌日出社したら初校PDFが返信されている、という仕事の流れを希望されているからです。

それが入稿してくる全ての仕事が「大特急」なので、現場は短距離走をしているようです。月刊誌は一ヶ月を通した1セットの長距離走のような物ですが、短距離走のインターバル30セットになってしまいました。今では「入稿当日出稿」は当たり前で、余程の内容でない限り滅多に「入稿翌日出稿」はありません。



馬車馬のように働きながら一つの疑問が浮かんできてしまいます。
仕事の内容はずっと変わらない定型月刊誌で、3年前までは同じ作業量でも余裕のある納期でした。
なぜそんなに急いで出稿を要求してくるのか?

①編集が契約派遣といった若く経験の少ない世代に代わったことで、ただ単に段取りが下手

②若い世代の編集者達にとっては即対応のサービスが当たり前として育ってきただけで、普通の要求

③原稿を執筆する著者の世代が代わって、1日でも早く出稿ゲラをチェックしたいと編集者に無理難題を言ってくる

④出版社の社長の方針で、速度優先の過剰サービスでお客様満足度アップ


どれも理由としてありえます。
今の印刷会社の社長もあるお客様から言われた「おたくさんは他社に比べて出稿が遅いね」という一言で、全部門に速度優先即出稿を命じてきたくらいですから、同じ事が著者と出版社の間にあったとしても不思議ではありません。
実際、注文を受けてから調理に掛かるウナギ屋で、席に座ってすぐにうな重が出てこないと言って怒り出す客が最近いるそうです。



ではお客様が代わってしまったのでしょうか。
理由もなく煽っているのはお客様で、出版社も印刷会社も被害者なのでしょうか。

確かにもっと昔は大らかでしたが、それは高度成長期だったりバブル景気だったりと、その時代の雰囲気に影響されていた面が大きいと思います。

私なりの考えでは①②③④全部が正解と思います。

①の段取りが下手は、熟練したベテランをリストラで削除して空いたポジションに若い契約・派遣を配置したことで、仕事の手順や言葉にならない空気のようなものが伝承できていないことに繋がると思います。若い彼らとて教えてくれる人がいなければ自己流でやるしかありませんしね。
それに去っていった熟練のベテラン世代も、持っている技を後に伝えようとせず、抱えたまま立ち去っていく人の多いこと。私も社会に出たときに「俺の傍にいろ、そして仕事は目で見て盗め」ということを言う中堅の多かったこと多かったこと。親切に教えてくれる人なんていませんでしたね。

②の即対応サービスで育ってきた世代は、彼らがそういう世の中で育ってきた為、何事も過剰サービスで対応されるはずだと思っていても仕方ないかもしれません。なにせ急ぐべき仕事とそうでない仕事があることを注意してくれるベテランが居ないのですから。

③のお客様の無理難題も、確かにありそうです。飲食業界などでは引退した団塊世代による無茶苦茶な要求や、バブル世代のパワハラ行為の逸話はよく目にします。乱暴な物言いで編集部の若い世代を責めていたとしても不思議ではありません。

④社長の方針も同じです。出版不況が叫ばれ続けて、業界が閉塞感に包まれてから年収の高い熟練者のリストラや経費削減が激しくなっていきました。同時にお客をつなぎとめるために、値下げの実施や過剰サービスを提供していったりして自分の業界をどんどん苦しめていっているのも確かです。

私は十年前に某大手企業の系列会社で働いていた時に、部長の下で外注費削減を見ていたことがあります。
売上が延びないどころか単体では赤字。連結決算で系列から助けてもらってなんとか数字は黒字へ持っていくが、本社からは厳しい赤字削減要求。

会議で経費削減・外注費削減が決まり、DTP部門のフィルム出力を初期の立ち上げ時期から協力してきた外注の社長を呼び出し、上期で5%の値引きをさせ、下期でもさらに5%の値引きをさせる。そして来年度もまた上期・下期でまた値引き。最後は社内でCTPを導入したからと用済み切り棄て。

売込に必死な業者に乗り換えを餌に格安の見積りを出させ、常連にそれをちらつかせて値引きに応じさせるなど、本当に「もうやめろ」と言いたくなるくらい業者のほうから勝手にどんどん値下げをしていくのですから。
こういう事が出版社がやっていたとしても不思議ではありませんね。


では出版社が好景気になれば、今のような下流への無理難題は止むのでしょうか。

いや、やっぱり無理でしょうねぇ。
インターネットが発達して、即日配送が当たり前の通販サービスが少し遅れて配送されただけで文句を言う今の時代です。これがこの時代の特徴なのでしょう。
いつか過剰サービス競争に疲弊して、みんな一斉に「こういうの止めないか?」とならない限り、即日対応の流れは厳しくなる一方でしょう。
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